第3007日目 〈Walking with the Kids.〉 [日々の思い・独り言]

 北欧の立憲君主国にわたくしの全資産と全著作権の相続人がいる。知己の人の娘で現在19歳と17歳。わたくしがいちばん可愛がり、手塩にかけて育てあげた子らだ。
 新型コロナウィルスことCOVID-19の蔓延して未だその収束見えぬいまの世界で、地球の反対側にいるこの子たちと会う機会著しく減り些か淋しい思いをしていると雖も彼女たちの在ることは希望だ。いつ自分に如何なる災いが降りかかろうとてすべてを失うわけではない。
 どうやら脳ミソの足らぬ衆が無い知恵搾り役に立たぬ法曹を雇って義侠心から此方を葬ろうと息巻いている様子だが、かりにそれが(一時的にも)功を奏して此方を逼塞させられたとしてもすべてを奪うことは不可能事である。どうやらわたくしは相当舐められているらしい。「人を呪わば穴二つ」をわが身に被ることを覚悟したか、見切り発車で行動を起こした昭和の軍部の如き勇み足か。どちらにせよ、如何なる事態が起こってわが身を滅びに追いつめたとしても、すべてを根こそぎ浚い取ることはできない。力なき者が力に頼ると却って力に倒されると知れ。
 何度か国際的に通用する遺言書を書き直して、ようやくそれが今日(昨日ですか)できあがった。それをわたくしはただただ純粋に、喜びを以て受け取り、その仕上がりに満足した。受け取った脚で横浜駅近くの取引先金融機関へ向かい、担当者に会って遺言書を貸金庫にしまった。それを北欧の立憲君主国に住まう子らの母へメールで伝え、当人たちには学校から帰宅したあと伝えられる算段である。
 すべての準備は整った。ここ数日キナ臭い内容の原稿が目立った点については反省したいが、すべては今日の原稿に流れこむ話なのである。そうしてこれら一連の原稿は<ログ>として今後、機能することになる。空しい戦いであることは承知だ。が、進むべき道はなくても進まなくてはならない。もはや猶予はない。剣の下にすべては滅びるのである。◆

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