第3008日目 〈今宵是善夜〉 [日々の思い・独り言]

 出勤前の小一時間こそ小さき災いに見舞われることありけりと雖も、今日は極めて善い1日と感じて〆括ることができた。ひさかたぶりに安らぎと静穏を心の底から満喫してそれが維持された1日であった。
 斯様に気持ちの浮き立つまま終わる1日なぞ、滅多にない。敵の影だになく味方と信じ好いた人だけがいる世界の、なんと悦ばしき哉。或る意味に於いて桃源郷の現出というてよい。酒、人、会話、どれを取ってもパーフェクト。生田先生のエッセイの一節をいま引いて本稿の幕を閉じても構わぬと思えるぐらいの善き日であったよ。曰く、「好かぬ奴の顔は見ず、手笏で一杯きこしめし、」の世界だ。
 はて、今日はいったいなんの日だろう? あのときそこには本当にかれらしか居なかったのか? 嗚呼、それにしてもモナミ、文章で魔方陣を作ることのなんと至難な業であることか。◆

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