第3346日目 〈日本語聖書・英訳聖書の各書物表記一覧。〉 [日々の思い・独り言]

 整理を兼ねて今日は聖書各巻の日本語書名に並べて、英語の表記を書き留めておきます。日本語書名は新共同訳に準じます。()内の表記は別称であります。

旧約聖書 Old Testament(Old Testament canon)
〈律法〉Torah、〈五書〉Pentateuch
創世記 Genesis
出エジプト記 Exodus
レビ記 Leviticus
民数記 Numbers
申命記 Deuteronomy

ヨシュア記 Joshua
士師記 Judges
ルツ記 Ruth
サムエル記・上 1 Samuel
サムエル記・下 2 Samuel
列王記・上 1 Kings
列王記・下 2 Kings
歴代誌・上 1 Chronicles
歴代誌・下 2 Chronicles
エズラ記 Ezra(1 Ezra)
ネヘミヤ記 Nehemiah(2 Ezra)

エステル記 Esther
ヨブ記 Book of Job
詩篇 Psalms
箴言 Proverbs
コヘレトの言葉 Ecclesiastes
雅歌 Song of Songs

〈預言書〉
○4預言書 Major prophets
イザヤ書 Isaiah
エレミヤ書 Jeremiah
哀歌 Lamentations
エゼキエル書 Ezekiel
ダニエル書 Daniel

○12小預言書 Twelve Minor Prophets
ホセア書 Hosea
ヨエル書 Joel
アモス書 Amos
オバデヤ書 Obadiah
ヨナ書 Jonah
ミカ書 Micah
ナホム書 Nahum
ハバクク書 Habakkuk
ゼファニヤ書 Zephaniah
ハガイ書 Haggai
ゼカリヤ書 Zechariah
マラキ書 Malachi

——


旧約聖書続編
トビト記 Tobit (Tobias)
ユディト記 Judith
エステル記(ギリシア語) Greek Esther 
マカバイ記・一 1 Maccabees[
マカバイ記・二 2 Maccabees[
知恵の書 Wisdom of Solomon(Book of Wisdom)
シラ書(伝道の書) Wisdom of Sirach(Sirach)
バルク書 Baruch
エレミヤの手紙 Letter of Jeremiah
ダニエル書・補遺 Additions to Daniel
 アゼルヤの祈りと3人の若者の賛歌 The Prayer of Azariah and Song of the Three Holy Children
 スザンナ Susanna and the Elders or Susanna
 ベルと竜 Bel and the Dragon
エズラ記(ギリシア語) 1 Esdras(3 Ezra)
エズラ記(ラテン語) 2 Esdras(chap,3–14;4 Ezra, 1–2;5 Ezra, 15-16;6 Ezra)
マナセの祈り Prayer of Manasseh

——


新約聖書 New Testament(New Testament Canon)
〈福音書〉 Canonical gospels
マタイによる福音書 Matthew
マルコによる福音書 Mark
ルカによる福音書 Luke
ヨハネによる福音書 John

使徒言行録 Acts of apostles

〈パウロ書簡〉Pauline epistles(Epistles of Paul or Letters of Paul)
ローマの信徒への手紙 Romans
コリントの信徒への手紙・一 1 Corinthians
コリントの信徒への手紙・二 2 Corinthians
ガラテヤの信徒への手紙 Galatians

エフェソの信徒への手紙 Ephesians
フィリピの信徒への手紙 Philippians
コロサイの信徒への手紙 Colossians
テサロニケの信徒への手紙・一 1 Thessalonians
テサロニケの信徒への手紙・二 2 Thessalonians
テモテへの手紙・一 1 Timothy
テモテへの手紙・二 2 Timothy
テトスへの手紙 Titus
フィレモンへの手紙 Philemon

ヘブライ人への手紙 Hebrews

〈公同書簡〉 Catholic epistles (General epistles)
ヤコブの手紙 James
ペトロの手紙・一 1 Peter
ペトロの手紙・二 2 Peter
ヨハネの手紙・一 1 John
ヨハネの手紙・二 2 John
ヨハネの手紙・三 3 John
ユダの手紙 Jude

〈黙示録〉 Apocalypse
ヨハネによる福音書 Revelation

——


○主要な旧約・新約外典(Apocrypha) ※上記旧約聖書続編に含まれるものを除く。
ヨベル書 Jubilees
エチオピア語エノク書 1 Enoch
スラヴ語エノク書 2 Enoch
第4バルク書 4 Baruch
詩篇151編 Psalm 151
クレメンスの手紙・一 1 Clement
クレメンスの手紙・二 2 Clement
ヘルメスの牧者 Shepherd of Hermas

 こうして英訳書名を一瞥すると、われらにも日頃から馴染みの名前が聖書由来であることがよくわかります。サムエル(サミュエル)然り、ダニエル然り。このあたりは先日見た大好きな映画の1本である『刑事ジョン・ブック 目撃者』に登場するアーミッシュの祖父と孫の名前になっていましたし、ハリソン・フォード演じる主人公ジョン・ブックも名前の由来はヨハネである。穿った見方をすれば、ブック、も大文字表記だと聖書を指す、といいますから、かなり練られた姓名になっております。
 マタイはマシューになって、たとえばアン・シャーリーを引き取った家庭の好人物ですし、マルコがマークとなればマーク・ハミルを筆頭に(個人の見方です)、フランスまで広げれば『トリスタンとイゾルデ』のマルケ王もその名を引いていることがわかります。エステルのエスター、テモテのティモシー、ペトロ(ペテロ)のペーター、どれもお馴染みの名前でありましょう。
 マルケ王でフランスまで広げましたが、ラテン語系、ゲルマン語系でどれだけの聖書の登場人物や書名の名前に由来を持つものがあり、それがかの国々ではどう表記、発音、日本語になった場合の表記になるか、など調べてみるとなかなか面白い時間の過ごし方になると思います。
 ちょっとこうして書いてみて、ふとふしぎに感じたのが、ダニエルを除いて預言者の名前でピン、と来るものがない、ということであります。畏れなど敬虔的感情、或いは配慮等あるのでしょうか……。これも考えてみると、案外と根っこの深い話になりそうですね。
 聖書を横に置きながら英語の、ひいては諸外国語の勉強になるばかりでなく、こうした人名のルーツなどまで考えられる点で、やはり聖書を対訳であったり原書と並べて読むことは非常に有意義で、いちど味わったら忘れられない知的興奮に彩られた経験になるのかもしれません。試してみると良いと思います。
 今回のような日本語書名と各国語書名を並べて表記することは今後も、その国の言葉に訳された聖書を入手したら順次行ってゆきたいと考えています。いま出来るのは他にロシア語とフランス語だけですが、奥方様の出産が終わって子育てのルーティンが確立するまでは難しそうです。◆

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