第3487日目 〈『ラブライブ!スーパースター!!』第2期第09話を観ました。〉 [『ラブライブ!スーパースター!!』]

 そろそろ『ラブライブ!スーパースター!!』第2期第09話「勝利のために」の感想を……と思い、ようやっと今日(昨日ですか)腰をあげたところです。
 しかし、──普段なら感想文第一稿があがるまで閲覧を禁じている感想サイト(動画含む)なのですが、偶さか開いてしまったオープンチャットで、気にかかる文言を見てしまうた。
 それが此度の感想の一部を成す話題と被る部分あったので、他の話題は後日にまわして急ぎその点についての自分の考えをまとめてみたのが、本稿であります。
 後日お披露目する正本では文体をいつもと同じくする作業を施し、誤字脱字・誤変換、記憶違い等訂正を要す箇所を直し、段落の順番を入れ換える等以外、下記本題に於ける当方の考えは些かの改変もないはずです。



 前提;「調べれば神津島は品川区扱いで」(Twitter→オプチャより)
 疑問;「品川区扱い」という発言のエビデンスは? ラブライブ!の地区予選は、選挙区や陸運局の扱いに準じるのか。
 おさらい/東京都;23区、即ち特別区を指す「区部」。26市3町1村から成る「多摩地域」。2町7村から成る「島嶼部」。以上3エリアで構成される。

 これまで地域単位の大会については『ラブライブ!』以後度々触れられてきたが、より具体的でより詳細な設定が起こされたのは、『ラブライブ!スーパースター!!』からではないか。
 μ’sとA-RISEが覇権を競った時代、推定5年後の世界にいるAqoursの時代、ラブライブ!大会は夏冬の2回開催されていた。翻ってLiella!とSunny Passionが活動する『ラブライブ!スーパースター!!』の時代は冬季大会のみ開催となっている。
 スクールアイドルが大量増殖したこととそれに伴う玉石混淆が進んだこと、そうして動画視聴サイトの整備とウェブ投票環境の構築が成されたことで、μ’s/Aqours時代の何次にも渡る選考作業そのものを簡略化できたという背景があったろう。それは参加スクールアイドルの負担軽減(地元と会場の往復や宿泊費等々)になったろうが、同時にすべてのスクールアイドルに対してパフォーマンスの向上のみならず撮影や編集の技術の向上を強いもした、といえるのではないか。
 『ラブライブ!スーパースター!!』になってようやく、というか遂に、「オンライン投票によって地区大会通過者が決まる」と明言された(第2期第08話 鬼塚)。いい換えれば、パフォーマンスは勿論、動画撮影や編集技術も生半可なレヴェルでは視聴者の心と(クリックする)指に働きかけられなくなった時代に突入したことも意味する。第08話にて表参道で歌うLiella!を撮影する機材がプロ並みのそれであったことも、こんな話を裏附けるだろう。
 さて、話が逸れたようだ。軌道に戻そう。
 「神津島、品川区扱い」の件だ。今一度オプチャの投稿者に問いたい(正確にはオプチャ投稿者が紹介したTwitterのツイート主に、だが)。これのエビデンスはなにか?「調べれば神津島は品川区扱い」とツイートした根拠は、その典拠はどこにあるのかを知りたい。教えてほしい。
 疑問だ。
 神津島の行政は大島支庁が管轄し、ここには神津島出張所が置かれる。が、あくまでこれは島嶼部としての行政管区であり、選挙区や陸運局の扱いはこれと異なる。選挙区でいえば神津島は品川区と大田区の一部同様東京第3区にあたり、車輌のナンバープレート発行など登録関係は関東運輸局東京運輸支局本庁舎のある品川で行われる(神津島始め島嶼部の自動車のナンバープレートが殆ど品川ナンバーなのはこのせいか)。
 しかし、ラブライブ!の地区大会は行政や選挙区と同じブロック割を採用しているだろうか? 第1期第10話のアキバリポーター(シブヤレポーター、か)の台詞から推測すれば、それはどうも怪しい話だ。
 無印時代・Aqours時代とは名を変えて登場した彼女は、Liella!メンバーを含む説明会参加スクールアイドルたちの前で斯く発表する。曰く、「毎年盛り上がる地区予選ですが〜! 今年は出場校が多く、全てのグループに歌ってもらうのは困難と判断したため、(中略)各地区ごと歌に課題をつけることになりました! (かのん;課題?)出された課題を歌に盛り込んで大会で披露してもらうことになりま〜す! ここ東京南西地区は渋谷を含む流行の最先端地区! (後略)」と(03分20秒-04分02秒)
 これは渋谷区を含んだ地域を対象にした、東京南西地区予選の説明会。つまり、『ラブライブ!スーパースター!!』の時代では最小規模の、いわば1次予選だ(※)。第2期ではSunny Passionがウィーン・マルガレーテに敗北を喫した予選である(第09話)。運輸局の括りでは渋谷区と品川区は同じ品川ナンバーエリアになるが、選挙区をベースにしたらば第3区と第7区でまったく別のエリアだ。為、わたくしはラブライブ!大会の地区予選/地区大会は、これとは別なエリア設定がされている、と考える。
 では、どのようなエリア設定になっているか、と訊かれるだろうけれど、万民を納得させられる解答や推論は持てずにいるのが悩ましい。
 ただ、島嶼部と23区を一緒の予選エリアであるならば、参加スクールアイドルの過疎化ゆえに大会運営がエリア合併に踏み切った可能性は否定できない。裏を返せば、島嶼部だけでじゅうぶん予選エリアとして成立する(数的に)だけのスクールアイドルの参加が見込めれば、エリア合併させる必要は生じないことを意味する。そんな風には考えている。
 これを突き詰めてゆけば、(大会実施年度の)初回エントリー〆切後に判明したエントリー総数によってブロック割が決定するため、それは一律固定化されるものではなく多分に流動的である、ということにもなるだろう。極めて他愛ない結論に辿り着いたが、まぁ世間で実施されるイヴェントとは得てしてそんなものであろう。

※但し、23区各区に存在する高等学校(定時制・高専含む)の総数を考慮すれば、1区だけでじゅうぶんに地区予選は成立するような気もするが、そこはやはり数区を一緒にして作業を簡略化したいという大会運営側の思惑が隠されているのだろう。視聴者(投票者)の負担を軽くする、という名目──大義名分──の下に。



 無印時代からずっとモヤモヤしていた、ラブライブ!大会運営サイドにも踏みこんだ内容は初めて書いたかもしれません。
 この点、考えれば考える程、突き詰めれば突き詰める程悩ましくなってきて、困ってします。でも、知的愉楽を堪能できるという意味でもわたくしは『ラブライブ!スーパースター!!』を偏愛している……そうでなければ娘の名前をここから採ったりしないよっ!!!
 にもかかわらずわたくしがアニメ作品をネタにこんな、現実とリンクさせた検証を感想文にかこつけて書いているかといえば……恩師が東京サザエさん学会代表だったせいかなぁ。学生時代はかなり感化されたからねぇ。わたくしの、アニメや漫画をタネにした検証癖のルーツは、たぶんここだ。意味のわからぬ人は『磯野家の謎』、『磯野家の謎 おかわり』及び『磯野家の危機』(いずれも飛鳥新社)を、どうぞ。
 それはさておき、残る第09話感想の柱は、ウィーン問題と可可とすみれの件ですね。鬼塚と四季の悪ふざけ(……か?)も取りあげたいけれど、文字数は200字程度にしかならんだろうなぁ。しかし「ウィーン問題」、こう書くとまるで国際問題ですね。世界史用語集に出てきそうだ。◆

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