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第0653日目 〈サニー・デイズ〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 ちょっと切りがよいので、神話にまつわる小さなスケッチをお目にかけたいと思います。



 幾重にも折り重なった灰色の雲が、東の空を埋めている。旅人は、サンルームのロッキングチェアに坐って、その空を見あげていた。湖に張り出したウッドデッキでは洗濯用のロープが風に揺れている。
 知らず、溜め息が零れた。追われて伝手を頼り、この北の永世中立国へ逃亡して14日。罪をなすりつけて消えた黒い衣の男は、何処にもいない。旅人は行方を求めて彷徨い続ける。この国に来たのは、なにも友人がいるからだけではない。黒い衣の男の行方を告げる者によりここまで導れてきたのだ。
 この家の主である友は会社へ行き、子らは幼稚園へ。旅人はいつか彼らを危険にさらすのではないか、と恐れている。彼が奴を諦めないのと同様に、奴も彼を諦めることはないからだ。われらの世界の外から来た2人は幾千年にも渡って、この追跡劇を飽きることなく続けている。それが彼らに課せられた宿命であった。が、間もなく旅人と黒い衣の男は出会う。
 旅人は腰をあげて体を伸ばした。背骨が鳴った。肩胛骨がグキリと動いた。部屋へ行き、友と束の間の愛を交わしたベッドをまわり、ノートパソコンを摑んでサンルームへ戻る。彼は奴を見ている。奴も彼を見ている。ただ互いに手を出しかねているのだ。いまはまだ決闘の刻でないと知っているからだ。
 黒い衣の男は男爵に呪いをかけ、古の王と白き女神により処刑された。が、奴は復活してただ一つの弱点を知る旅人を消そうと躍起になっている。既に知っていたのだ、やがて男爵は古の王と白き女神の新しい宿り手と邂逅し、時空の間隙を放浪する旅人がそれに力を与えて、遠い未来に自分を滅ぼすであろうことを。
 だから、旅人は待っている。黒い衣の男の気配濃厚なる北の永世中立国に留まり、決闘の刻を迎える日の訪れを。それまでは想いを交わした友のそばにいて、日々の無聊を慰めようとして。◆

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第0514日目2/2 〈映画『恋するベーカリー』〉を観てきました。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 映画『恋するベーカリー』(It's Complicated)を観てきました。監督・脚本はナンシー・マイヤーズ、2009年アメリカ映画。
 メリル・ストリープは前作『マンマ・ミーア!』と同じような役柄だけど(バツイチ、自営業、ちょいロマンス不足)、こちらの方が自然体で演じられていたようで良かったなぁ。あ、役名はジェーン・アドラー。
 元亭主ジェイク役のアレック・ボールドウィン、建築家としてジェーンと面識を持つ役のスティーヴ・マーティンの共演は、予想外に穏和で、かつ刺激的だった。特に後半、パーティ場面でのスティーヴ・マーティンの悪ノリっぷりに大笑いさせられ、ラスト近くで見せるアレック・ボールドウィンの真剣な眼差しには胸に熱いものがこみあげてきてしまいました。ちなみにこの2人、昨日WOWOWでも独占生中継されたアカデミー賞授賞式で司会を務めています(あのドキュメンタリー部門受賞作には憤慨しましたがね!!)。
 ジェーンの3人の子供たちはいずれも好感度大の役者たちであったけれど、特に作中での功労者というべきは、長女の婚約者ハーレイ。ホテルでの密会シーンを目撃して頭を抱え、パーティー会場での痴話喧嘩(?)を隠蔽し、バラバラになりかけた家族を一つにまとめ上げたのは、彼であった。或る意味、この映画は彼を顕彰する映画でもあった、といってよいでしょう。演じたのは、マイヤーズ監督とは2度目のコンビになるジョン・クラシンスキー。
 物語の舞台はアメリカ、サンタ・バーバラ。ジェーン・アドラーの自宅がねぇ、とってもいいんだ。平屋なんだけど、間取りも良くって、「増築の必要なんてあるの?」と突っこみたくなるんだ。それに、あの家庭菜園! 洗練された、って表現もおかしいけれど、あれだけの面積があれば、あと土さえ良ければ、充実した菜園ライフ・野菜満喫生活が楽しめそう。あんな家に住みたい……!
 この映画、R-15指定なのですが、理由はご覧いただければすぐご納得いただけるものと信じます。なんとも自分たちの欲情に忠実な男女を描いた映画、と一刀両断するのも、頷けるお話ではあります。でもまぁ、楽しい映画ですけれどね。
 なお、“ベーカリー”と邦題にありますが、ベーカリーの場面は合計して10分程度? もっとも、アダムとジェーンが気持ちを確認するシーンで重要な役回りを持ってもいますので、まぁ、この邦題もありかな、と帰り道に思いました。
 映画館に足を運ぶ機会が数日中にあればまた観たい映画なのですが、それは無理そうなので、せめてDVD化されたら是非にももう一遍観直してみたいと思わせてくれた、今年最初の映画でした。◆

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第0481日目 〈“すべてをなくしても、あなたがいればいい”〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 さんさんかは、とっても興奮しております。
 歴代誌上の締め括りである第28章と第29章に心揺さぶられたからです。
 ここを読んだのはかれこれ48時間以上も前の話、でも、感動と興奮は未だ生々しく自分のなかに残っており、ちょっと落ち着いてブログのための原稿を書けないでいます。どうにも感情が先走って、これまで通りに文章を物せぬでいるわけです。
 だから、というのではありませんが本日は、聖書のノートを書くのをおやすみします。
 並行箇所はもちろんありますが、そのとき以上に心が昂ぶってくるのを感じます。ひとまず、落ち着け、自分。心を静めよう……。

 “すべてをなくしても、あなたがいればいい”━━和久井映見の歌の一節ですが、わたくしはこのフレーズが大好きです。だって、ほんとうですから。わたくしは、あなたに、言っています。◆

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第0326日目 〈台風ですね〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 政界も天候も〈台風〉ですね。

 ご承知のように、衆院選では自民党が惨敗を喫し、民主党が単独過半数を獲得する、という空前の政権交代劇が催されました。
 こうした結果が出た以上、自民党支持派は今後の成り行きを静観し、小沢の動向に注意を光らせましょう。
 ただ指摘しておかなくてはならないのは、有権者はマニフェストを吟味した上で民主党に信頼を置いて投票したとは限らない、ということ。わかりやすくいえば、どっちつかずの浮動票が民主党に流れただけの話。これは、前回の衆院選と同じといえましょう。民主党の政策に首肯したのではなく、自民-公明の連立政権与党に「否」を突きつけただけ。
○ご参考までに→http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-48466/1.htm

 民主党だから、というだけの理由で投票した人も多かったはず。でなければ、30代の新人候補が自民の大物に圧勝できるはずがない。そう考えると、神奈川11区はよく奮闘した。小泉王国の地盤もさることながら、進次郎氏の演説は身も骨もあった。覚悟が見えていた。横粂にはそれが殆ど見えなかった(呑気に横須賀・三浦くんだりまでお出かけしたのだ)。逆風が却って進次郎氏を強くした、ということか。まだ開票は完了していないが、このまま進次郎氏の独走で終わるだろう。
 海部元首相と小池元防衛相の落選に驚き、投票した候補がどうなっているのか気が揉むところ(08月31日00:005分現在開票中、開票率18%……)。が、個人的なこととして、福田元首相が当選して河野太郎さんがほぼ当確なのに、若干の溜飲を下げた気分でいるのである。
 http://senkyo.yahoo.co.jp/

 それにしても残念だったのは、選挙特番のあおりを受けて、24時間テレビのイモトのゴールが見られなかったことが、ああ、残念だ~。



 ジョージ・メレディスGeorge Meredithの『シャグパットの毛剃』Shaving of Shagpatを読みました。訳者は皆川正禧(みながわせいき)。うーん、この奇想天外さ! 面白いなぁ!!◆

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第0325日目 〈忘れないようにしよう、それが我が使命……、おぐゆーさん、〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 忘れないようにしよう、

 One More Chance. あの日を━━、久遠に忘れがたきあの日々を。
 1988年11月25日の朝と2001年09月11日の朝を。
 2003年07月11日の夜を。
 2008年05月31日の昼と2008年12月24日の夜を。

 慈悲を。
 誰か言ってくれぬものか、
 ヴォネガットに倣って、「さんさんかさん、あなたに神のお恵みを」とは。
 ブラッドベリに倣って、「歌おう、感電する程の喜びをっ!」とは。

 闇の彼方へ旅立った人々にもう一度逢わせてほしい、
 そして言わずもがなのあの人に、遠目でもいいからもう一度。
 ……。

 あの日のこと、
 あの場所のこと、
 あの人たちのこと、
 ━━
 忘れないよう永遠に書き紡ごう。
 それが使命。
 それが役割。

 愛しています。

「でも、空はどこまでも広がっているでしょ。空はあの山の向こうにも、また世界があることを示している。旅をすれば、向こう側へ行ける。」(スティーヴン・キング&ピーター・ストラウブ『ブラック・ハウス』上 P547 新潮文庫)◆

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第0324日目2/2 〈日本再生のために━━0830衆院選 2〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 明日は自民党候補へ投票する。中途半端に投げ出された構造改革のツケを清算していただくためだ。構造改革が生んだ様々な歪みは自民-公明の現与党によって正されなくてはならない。
 麻生政権は小泉路線の総括と転換を旗印にスタートした。就任に際して首相は、「全治3年」と日本経済の現状を表現した。いい換えれば、3年で経済と社会の根太を建て直す、と公言し、様々な外圧・内圧にもまれながらも踏ん張り続け、経済再生の政策を実行してきたのが、麻生政権であった。
 残る2年、最悪を脱しつつある日本の未来を、現与党に委ねてみようではないか。
 早くも政権を獲った気でいる(そして実際にそうなるのだろうが)ノー天気かつ党の運営理念が不透明な民主党。奴らの時代になったとしても、日本再生はすぐになんて実現されない。
 そこに小沢がいる限り、政権運営は不協和音を奏でることだろう。民主党政権が支配する日本にバラ色の未来は訪れない。光を吸いこんでしまう闇の日本がほんの少し先に横たわって、わたくしたちを待ち構えている。弱者救済に失敗して死に体で政権崩壊の日を迎える日が、早くも目蓋の裏に浮かぶようだ。民主党のマニフェストは根拠不明の箇条書きでしかない。
 民主党政権が誕生しても、政策は実を結ばず国民の信を墜としたまま一、二年でご退場なさるだろう。だからといって、民主党に一票を投じるつもりなんて、毛頭ない。奴らに責任能力があるとは、つゆほども信じられぬ。
 明日は自民党に一票を投じよう。◆

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第0242日目 〈さとう珠緒のインテリジェンス〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 さんさんかが四番目に好きな女性タレント、さとう珠緒の本を紹介します。


 「さとう珠緒のインテリジェンス」
 さとう珠緒は“バカ”じゃない。表向きはそう取られるかもしれぬが、面の皮を一枚剥げば、意外に物事の本質を捉える感性に優れ、曇りのない直感力を持った人物だろう。
 そんな考えを裏付けるのが、『超教養』(メディア・ファクトリー)である
 これは、かつてwebダ・ヴィンチで連載されていた「バカ・ブックガイド」を単行本化した一冊。当時のベストセラー本を珠緒が独自の視点で読みほぐした内容に、一読吹き出し、二読して唸らされてしまった。大ベストセラー『国家の品格』をアメリカン・ジョークと叩き斬った書評が、果たして過去に存在しただろうか?
 『電車男』を読めば「(電車男の行動には)引きますって!」、「エルメスさんは“奇跡の女”」と洩らし、「(世のオタクたちは)早く現実の世界で生きるべきです!」と諭してくれる。サタミシュウのソフトSM小説『スモールワールド』を読んで自身のエロ思い出に浸りつつ、描かれる女性像について軽くジャブを繰り出して、遂には「女はそんなに毎回毎回、簡単に濡れません。だって、人間だもの」と締め括る。
 さすがだ、珠緒。きみに幸あれ。
 林真理子の『アッコちゃんの時代』を取りあげて、80年代バブル期のOLのたくましさを称揚した一方で、『少女ゴコロ親シラズ』という10代少女向け雑誌の投稿コーナーに寄せられた相談を集めた本については、「くだらない!」とばっさり抛つくだりは、まさしく本書の白眉といえるかもしれない。ここは是非本文を読んでほしい。
 筆者がおかしくてたまらなかったのは、佐藤優と手嶋龍一の対談本『インテリジェンス 武器なき戦争』だ。
 話者から想像できるよう非常に緊張感漲る内容なのだが、珠緒はしゃちこばった書き方をしつつも、ゆるりとした読み方を実践する。二人の発言が醸(かも)す雰囲気に「アサヒスーパードライのCMっぽさ」を感じ、恋愛に於ける情報の仕入れ方といえば携帯電話のメール・チェックかなぁ、と考え(!?)をめぐらせ、過去の偽メール被害を告白。日本人はウェットだからスパイは無理、佐藤や手嶋のように国益最優先のオフィサーを育てなくっちゃ駄目ね、と結論づける彼女に渡部昇一いうところの知性(interigence)を感じた。彼女の書評に触発されてこの本を、ブック・オフへ買いに走ったことは内緒にしておく。
 他にも珠緒らしく玉の輿願望が炸裂した章もオススメなのである。
 これは、「読むべし」、としか言葉の出ない一冊。凡百のタレント本と侮るなかれ。□


 ヤフオクにて前後して『たまてらぴ』も入手しましたが、こちらについても追って紹介します。◆

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第0241日目 〈書評家〈狐〉は、五感を駆使して本を読む〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 士師記に入ってから“ウォーキング・トーク、シッティング・トーク”がないね、という友の声に応えて(?)、久々に書いてみようかと思います。おいおい、という声も聞こえてきそうだが、まぁ、いいじゃん。
 というわけで、今日は以前書いた、或る書評家についての小文をご披露。


 「書評家〈狐〉は、五感を駆使して本を読む」
 タブロイド紙『日刊ゲンダイ』に1,000本近く書評を書いた。20年強、毎週一本の、簡素で豊かなふくらみを持った800字弱の書評を。他にも『本の雑誌』や『鳩よ!』などに書いた。最晩年の舞台は『文藝春秋』であった。常に読書のすばらしさを語り、読書の快楽を追体験させてくれる書評だった。惚れこんだファンも多くいた。
 〈狐〉こと山村修は五感を使って本を読むことを実践した人。例を挙げる。中村弓子『わが父 草田男』を俎上へのぼして、読むときは傍らに草田男の写真を置き、その人生と顔に刻まれた来し方を重ね合わせてみるとよい、という。目ン玉をぐりぐり動かして読め、という。武田百合子『ことばの食卓』をめぐっては耳で、鼻で、指先で、べろで読め、といった。
 斎藤孝『声に出して読みたい日本語』ではもっと直接的に、「読むことがまさに身体の仕事である」とまでいい切った。斉藤にとってのみならず〈狐〉にとっても「体育と国語は一体」なのである。
 また、こうもいう。ヘッセ著/ミヒェルス編『地獄は克服できる』を取り挙げた際は、「とりわけ視覚や触覚など五感の働きにまつわることを、だれにでも理解が行き届くように心を尽くして書く。たとえば心と体を力づけるために、作家は目を活用することを提唱している」と綴った。自身の姿勢をダブらせた一文のように思えてならぬのは、一人筆者のみであろうか。
 立って読み、つぼ押しを握って掌を刺激する。そんな読書スタイルのなかから生まれた意見が肉体、五感の働きへつながってゆくのは、決して理由なきことではない。だからこそ、サン=テグジュベリ『夜間飛行』の文章(実際は訳文なのだろうが)を指して、「皮膚の下に力こぶがグリグリ動くよう」だ、と書くことができた。寝っ転がっての読書でこんな感じ方はできまい。
 著者は〈狐〉名義で四冊、山村修名義で七冊の著作を遺して、逝った。□


 基本的に書評の類はあまり好きでない。自称・書評家の基礎教養も、その文章力も、実はあまり信用していない。
 そのなかで、〈狐〉こと山村修は信頼を置くに値する人でした。強いて名を挙げれば他にもいますが、山村修の文章の凛々しさは別格です。◆

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第0186日目2/2 〈『丘を越えて』〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 日本映画専門チャンネル(706ch)で『丘を越えて』を観ました。監督は高橋伴明。出演は西田敏行、池脇千鶴、余貴美子、西島俊介、嶋田久作(加藤~っ!)他。原作者猪瀬直樹が直木三十五役で特別出演(原作は『心の王国』文春文庫)。
 一言でいって、しっとりとした良作でした。観て良かった。見逃さずによかった。「ほのぼの」とは違う意味で、心があたたかくなる映画。

 劇中菊池寛の台詞にあり、放送後軽部支配人も指摘していた「外見はモダンでも心は江戸」という台詞が印象的。大正から昭和戦前にかけての日本は、まさにその台詞通りの時代だったのかも。
 『Allways 三丁目の夕日』(正・続)公開後は昭和30年代を古き良き時代、と曰うのが定説らしいですが、それは『丘を越えて』の時代である昭和戦前の方が相応しいんじゃないのかな。佐藤春夫や谷崎、近松秋江、或いは平井呈一の著作や彼らについて書かれた本を読んでいると、そんな感じがしてならないんですよね。文化学院の創立者西村伊作とそのファミリーも、そんな佐藤や平井同様、時代の精神の体現者でしょ。

 その『丘を越えて』は、菊池寛(西田)と秘書細川葉子(池脇)、馬海松(西島)の三角関係のお話であり、菊池の「老いらくの恋」が描かれた映画でもあります(ぐさっ!)。なんだか16歳の年齢差の恋とはこんな感じなのかなぁ、……、と思ってしまったりして。

 物語は昭和6(1931)年9月18日の柳条湖事件(満州事変のプロローグ)勃発を知らせるラジオのニュース速報で幕を閉じます。これ以降、日本は悲惨な戦争の時代へ、軍部主導の時代へ突入。
 ━━そんな暗い予感を払拭するためにラストで用意されたのが、藤山一郎の名曲「丘を越えて」(昭和6年12月発表)をバックに登場人物が踊るシーン。ここが文句なしに良いんだっ!! ほっこりとした気分になりますよ。この歌も改めて聴くと、ほんと、あたたかい歌だよな~。
 なお、主題歌となる「丘を越えて」はつじあやのが歌っています。

 物語的にはやや知り切れトンボ感も味わわされるけれど、まぁ、それは物語の作り手にいつだって付きまとう宿命的問題なので……。

 来週は『カンフーくん』、再来週は『SWEET RAIN 死神の精度』が放送予定。◆

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第0161日目1/2 〈マリッジ・ブルー〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

昨日はブログの更新ができず、申し訳ありませんでした。
昨夜は三田にて恒例、サークルOB/OG連の飲み会。今回は、晴れて塾員となった後輩たちを迎えました。

新入りたちの歓迎が趣旨だったのだが、話の流れはいつしか女性陣の結婚(婚約)&離婚報告大会に。
男性陣は隅っこに追いやられ、新入りたちは右往左往するばかり。まぁ、こんな晩もいいだろう。

で、結婚するわけではないのに、マリッジ・ブルーの妄想をした。
途端に鬱となり、奈落の底へ突き落とされ、剣の山に刺さった気分になる。

近々結婚する方に、下記URLをオススメしよう。
おいらには永遠に縁なき行事ですわい。◆

http://zexy.net/index.html?vos=nxywamnb635248z30374380

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第0158日目 〈ヒューストン、聞こえますか? こちら、“スヌーピー”。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 タイトルに意味はありません。NASAの50周年特番観ていた影響はあると思いますが。
 アポロ10号の月面探査機が「スヌーピー」、司令船が「チャーリー・ブラウン」じゃなかったっけ(リタ・グリムズリー・ジョンスン著『スヌーピーと生きる チャールズ・M・シュルツ伝』P211 朝日文庫)。
 このあたりのアメリカのセンス、最高だ。極東の島国にこうしたユーモアが生まれる日はいつだろうね?
 というわけで(ホー!?)、おいらが最も愛読するコミックの一つは『ピーナッツ』です。

 さて。さて、さて、さて。はいっ!

 TOEICが終わりました。
 つつがなく終わった会場もあったでしょう。風雲急を告げた会場もあったでしょう。剣呑な雰囲気の下(別名を「戒厳令下」という)試験が行われた会場もあったでしょう。
 受験票を忘れた人はいませんでしたか? 受験票に写真を貼り忘れ、かつ、写真付き身分証明書を携帯せず、受験不可になった方はいなかったですか?
 次のTOEIC、第146回試験は5月です。
 再挑戦する方も初めての方も、万全の体制で臨みましょう。good luck!!

 さて。さて、さて、さて。ほーっ!

 TOEICが終わり、気が抜けた。
 ぼーっ、としたいが、明日はプレゼン。夕暮れ時に帰宅して、死霊、もとい、資料を作り、22時30分を過ぎてようやく、「ま、これでいっかー」と自分を褒めて、さっさと布団に潜りこんでウッドハウスを読み耽る。
 エムズワース郷やマリナー氏、ユークリッジも爆笑ものの傑作揃いなのだが、やはり最後にはバーディー&ジーヴスへ帰着。この世にウッドハウスがあれば、人生肩肘張らずに生きてゆけるよね!!
 ウッドハウスはもっと読まれるべきだよ。こんな面白い小説、浮き世の憂さや悩みから解放させてくれる小説は、あんまりないんだからさ?
 あーあ、ゴルフものが再刊、あるいは(マトモな)新訳で刊行されないかなぁ。◆

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第0157日目2/2 〈第145回TOEIC試験が明日に!〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 第145回TOEICの試験日が、いよいよ明日に迫りました! 
 受験生のみなさん、最後の追い込みですね。
 当日、試験会場には遅刻しないように。会場を間違えたりしちゃダメですよぉ~。
 規定通りの写真を貼った受験票と、写真付き身分証明書は持ちましたか? 
 じゅうぶん睡眠を取って、朝ご飯をちゃんと食べて、万全の体調で望みましょう。
 それでは、受験生のみなさん、がんばって!!
 悔いのないように完全燃焼してきてください。
 試験官のみなさんも、緊張の連続でしょうが、落ち着いて作業をこなしましょう。

 受験生も、試験官も、なんとかなる、なる。ともに、がんばりましょう。
 では皆々さま、当日、会場でお会いしましょう!◆

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第0112日目 〈ヴェトナムからの帰国報告〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 ヴェトナムより本日帰国しました。病に倒れることなく無事生還しました。
 いやぁ、しかし、日本て良い国だね。しみじみ実感。◆

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第0094日目 〈旧約聖書とはSM小説のことか〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 旧約聖書とは、なるほど、SM小説であったか。旧約聖書を読んでいて、なにとはなしにそう思う。
 非情・残忍・残酷・獰猛なる神と、その行為に頭を垂れて唯々諾々と従う民。この構図はまさしく、ではないか。
 ときに逆らう者ありせばモグラ叩きのモグラ同然に、ぼこっ、と鉄槌を下し、退場を執行する。
 新約に較べて旧約聖書が骨太で猛々しく、厳しさに満ちているのは、そんな理由ゆえか。



 (一昨日)仁賀訳ディックの短編集4冊を行きつけの古本屋にて(再)購入。
 キングの『デスペレーション』と共に、二週間は潰せる。良き哉、良き哉。
 本を読み、小説を書く。珈琲を飲む。酒を呑む。音楽を聴く。散歩する。
 これは何時でも何処でも変わらない。◆

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第0088日目 〈Song3〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 いま書いている小説が良いものになるのかどうかはわからない。
 だが、これを書きあげて新しい第一歩を踏み出す。
 言うべくして言えなかったことも、多く言うことができるだろう。
 もう一度会いたい、会って━━結果はわかっていても━━この言葉を伝えたい。
 願いはそれだけ。
 すべてが手遅れにならないうちに。
 悔いは残したくない。

 斯くして円環は開かれ、斯くして円環は閉じられる。◆

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第0024日目 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

聖書読書ノートではありません。ごめんなさい。

死ぬときはひっそりと、一人で死んでゆきたい。

それまで独身ですごそう、先に逝った婚約者が待っていてくれたら、うれしい。

死んだら、遺灰は残らず(許可を取って)ふるさとの海にまいてください。

誹謗中傷、無視ばっかりで、嫌だね。◆
タグ:モノローグ

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第0019日目 〈ヒルティの言葉〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

今日は二回更新します。うち、一回は聖書から離れて……。

眠られぬ夜を悶々と過ごしているうちに、むくりと起き出しヒルティの著作を読み返しました。

「思案したり、心配したりせずに、祈りかつ働くことが、どんな困難な状況にあっても、正しいやり方である」
(『眠られぬ夜のために 第二部』3月3日 草間平作・大和邦太郎・訳 岩波文庫p51)

こころに残った一節を、書き抜きました。

おやすみなさい。◆
タグ:ヒルティ

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