第2713日目 〈【中間報告】旧約聖書各巻の〈前夜〉は、順調に進んでいます。〉 [日々の思い・独り言]

 まさしく表題の通りなので、特にそれ以上お話しすることもないのですが……それでもすこし、くだらぬお喋りを致しましょう。
 本ブログは自分の聖書読書に於けるメモのような意味合いで始まりました。ゆえ、当初の記事は甚だ簡素な内容だったのが、読書が進むにつれて1日1日の記事は長くなり、それに歩を合わせるように〈前夜〉も書物の性格や読み処など紹介し、加えて成立時期と場所、執筆者についても私見を述べるようになってゆきます。
 そうして旧約聖書、旧約聖書続編、新約聖書、と聖書全巻を読み終えたあと顧みると、どうにも最初期と最後期を較べてアンバランスなところが目に付くようになってしまいました。本文のノートを改訂することは難しくとも、〈前夜〉だけならなんとかなるかもしれない。が、真剣にそう考えるようになったのは、じつはまだ昨年10月のことなのでありました。
 そうしてさるきっかけあり、〈前夜〉の増補改訂作業に本腰を入れ始めたのが先月8月。爾来、間遠になりつつあるけれど、作業は順調に進んでいる。もっとも、当初の予定では補筆すればいいだろう、と思うていたけれど、けっきょく最初から新しく書いてしまった方が楽なのですよね。というわけで、「民数記」から始めて今日(昨日ですか)、「サムエル記 下」〈前夜〉の第一稿を書きあげました。
 なにぶん旧約聖書を読んでいたのは2008年09月から2013年10月のこと。直近でも6年前であります。書物の内容はよく覚えていても、成立に関わるあれこれや「申命記史家」/「申命記的史書(歴史書)」、或いは執筆の資料となった4つの資料──即ち、「ヤーヴェ資料」(J)、「エロヒム資料」(E)、「申命記資料」(D)、「祭司資料」(P)──に関する知識なんて(殆ど)持ち合わせていなかった時分です。当時書いていた〈前夜〉には情報不備や記述不足など多々あったはず。
 むろん、いまだって満足な知識は持ち合わせていないが、当時と比較して目を通した資料は増えたし、架蔵してときどき繙いては読んでメモする資料も増えた。定着した知識もあれば、うろ覚えな知識もあり、そのたび調べ回ることになる事柄もたまにある。なによりも、不明な点、確かめたい点があれば、どのような資料にあたれば自分の知りたいことが書かれているか、おおよその見当が付くようになったことは、いちばん大きい進歩かも(だいたい図書館の蔵書も把握したからなぁ)。
 そんな次第で、〈前夜〉の執筆はとりあえず順調に進んでいます。執筆の前には当該書物の通読と、そこに描かれる時代や成立事情の下調べがあいかわらず欠かせないけれど、小首を傾げることも偶さかあれど心より愉しみながら、自分の部屋やスタバで、モレスキンの方眼ノートにブルーブラックのジェルボールペンで第一稿を、一所懸命に書き書きしております。
 このままのペースであれば、新しく書き直す必要のある旧約聖書の〈前夜〉は、年度末にはそのすべての執筆が終わる予定。お披露目は、そのあとになりそうですね。◆

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