第3523日目 〈赤川次郎に学びたい、タイトルの付け方。〉 [日々の思い・独り言]

 なんという本に収められた、なんという題のエッセイか、覚えていないが、赤川次郎のそれである。
 なかなか魅力的で、思わず興味を惹かれるタイトルの本が並ぶ赤川作品だが、実は作者は、自作にタイトルを付けるのが大の苦手、と白状する。小説・エッセイ、問わずにすべての作品のタイトルを自身で考えているのか、流石に知るところではないが、タイトル付けが苦手と知って意外の感に打たれたのは、数10年経つ現在でもよく覚えていることだ。
 同じエッセイだったか、別のエッセイだったか、こちらもはっきりしないが、赤川はノートに、思い着いたタイトルを書きつけていた由。なかには〈懐かしの名画〉シリーズに結実する名作映画のタイトルや、クラシックの名曲に想を得たり、それをもじったタイトルもあったろう。「暴力教室」や「ト短調の子守唄」、「監獄のバラ」などが思い浮かぶ。
 そうして──白状するまでもなく、わたくしもタイトルを付けるのが不得手である。ヘタクソ、というてもよい。これでも毎回──ではないか、ウンウン唸って悩んでいるのだよ。会心の作と思うが浮かんでニンマリ、ニッコリすることもあれば、やっつけでタイトルを拵えたりもするが、いちおうは少しく悩んでタイトルを付けているのだ……。赤川に倣って、メモ紙やらモレスキンやらに、思い着いたタイトルを片っ端から書いておこうかしらん。
 本稿のタイトルも、書きながら、「タイトルについて」というのが浮かんで決めかけたが、あまりにも「なんだかなぁ……」が過ぎたので却下。現時点ではなにも思い着いていない。ホント、このエッセイのタイトル、どうなるんでしょうね?◆

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