第3382日目 〈或る読書感想文の進捗状況について。〉 [日々の思い・独り言]

 もう4日程、荒俣宏『平井呈一 生涯とその作品』(松籟社 2021/05)の感想文を書くのに励んでいる。いま頃? とかいわないでほしい。何度も書き倦ねて放り出して、を繰り返してようやく端緒を摑み、現在執筆中なのであるから。──昨日から全体の下書きに取り掛かったけれど、それもやっと1/2になるかならぬかの地点に、いまはいる。
 これというのも途中、平井の創作集『真夜中の檻』に目を通したり、私家版『平井呈一句集』や河東碧梧桐の岩波文庫版句集を繙き、また雑誌掲載されたままの平井の文芸評論や近松秋江の作品を併読していたがゆえの手間取りである。まぁ、これをもっと具体的に、卑属にいえば、道草を食っていたのである。そうしてそれは御多分に洩れず、非常に楽しい時間でもあった……。
 然り、この道草はとても楽しかった。今日夕刻(04月26日17時35分)、外は、激しく横嬲りの雨が止むこと知らず降っており、突風のような風は大気を揺らし電線を踊らせ窓を荒々しく叩く。遠くに烏のいななきと電車の走行音が絶え絶えに聞こえる。
 そんな天気ではあるけれど、わたくしは部屋のなかで平井呈一関連の本や雑誌を開いて、感想文執筆のため、という大義名分の下愉悦としか言い様のない時間を過ごしておった。わたくしの心のなかではひたすら、知的興奮の炎が静かに、燃えている──今日お仕事でご出勤中の皆様、相済まぬ。
 本を探したり出したり、仕舞ったり動かしたり、時に娘をあやしたりで身体が痛むことありと雖も、然り、とても幸福なのである。モレスキンの方眼ノートにブルーブラックのペンを走らせて認めているこの下書き(=第一稿)も、あと2日か3日で筆を擱くことができるだろう──と思いたい。そのあとでPagesに入力する。うむ、先は長そうだな。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。