第2751日目 〈はじめての乱歩 ‐ 吾妻ひでおさん逝去 ‐ 旧約聖書各巻の〈前夜〉。〉 [日々の思い・独り言]

 なにやら今日は(昨日ですか)江戸川乱歩の生誕日だそうで、某SNSでは某ミステリ作家が「あなたがはじめて読んだ乱歩作品は、なんですか?」と呟いて、けっこう反響がある様子。便乗するか迷ったけれど、思い直して止めることに。だってもう過去に書いているもん。
 読書の発端は行きつけのクラブのお嬢さんの発言で(艶美に「芋虫……」と)、新潮文庫の『傑作選』を読み、『孤島の鬼』(創元推理文庫)へ進み、けれど《少年探偵団》シリーズはいまに至るも1冊だって読んだことはなく……。
 それはさておき。
 漫画家の吾妻ひでおさんが亡くなられた。不条理漫画、美少女漫画で一世を風靡し、可愛らしくもエロティックなイラストで愛好者を沸かせ、新井素子の文庫の表紙絵を描き、後には『失踪日記』で世間の注目を大きく集めた。
 吾妻さんの本は書架に一時留まったあとやがて何処かへ去るのを繰り返し、いま蔵するのは前述の『失踪日記』(イースト・プレス)と『うつうつひでお日記 DX』(角川文庫)だけ。
 転職活動中と称して数ヶ月ばかし家でぶらぶらしていた頃に、そろそろ会社勤めしないと生活が逼迫してくる、という時分に、この2冊を読んだ。日雇いバイトも求人自体が絶えがちになり、焦燥を極めつつあった頃でもある。それを導火線とするかのように同じ時期、NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班『ワーキングプア 日本を蝕む病』と『ワーキング・プア 解決への道』(ポプラ社)を読み、小林多喜二『蟹工船』を始めとするプロレタリア文学の小説を読み散らした。
 ああ働かなくっちゃ。ワーキング・プアすらままならぬこの自分が恥ずかしい。働け、働け、与えられた仕事が転職だ。JAM.勤め先が決まったら今度はワーキング・プアとは無縁の生活を送れるような待遇を獲得するのだ。──とまぁ、未来への不安を漠と抱えていた自分、萎えかけていたわたくしの労働意欲、それに火を付け、尻を叩かれるが如き思いでその後は必死に転職活動に励み、2週間後に内定が出た……。
 斯様にわたくしを奮い立たせたのは、吾妻ひでおさんの『失踪日記』と『うつうつひでお日記 DX』だった、というて過ぎはしない。恩書というても宜しかろう。──嗚呼、これ以上に話が発展しそうもない……。
 それはさておき。
 いまスタバに居るんやけど、いきなり20歳前後の男女が群れなして入って来よった。近くでなにかあったんやろか。外は雨じゃ、なのにかれらは元気にテラス席で愉しそう也。
 それはさておき。
 旧約聖書各書物の〈前夜〉を書き直している。8月下旬から始めて、現在10編を書き終えた(但いずれも初稿)。予定しているすべてが書き終えたら順次本ブログでお披露目して、そのあと本にまとめる作業へ入ることになるが、ありゃりゃ、とばかりに困ったことが1つ。
 まだパソコンで打ってないんだよね。どれもモレスキンの手帳に書かれたまま。あとになればなる程面倒になるし、徹底的に手を加えたくなるだろうから、そろそろ腰をあげてPagesなり一太郎なりで打ちこんでゆかなくっちゃ、とは思うているのだが……その初稿、抹消の斜線や指示矢印が入り組んでいるものだから、時間が経てば経つ程、われながら文意を正しく追うのに時間が掛かってしまうのですね。だからこそ、さっさと作業に取り掛かってしまいたいのだが、腰が重くってねぇ。
 それはさておき──と行きたいところだが、残念、タイムリミット。このスタバの閉店時間まで、あと2分を切った。
 斯様な次第により、本日はここで擱筆。
 お粗末さま。◆

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